どうもキヨシロー(@RevoKiyo)です。日本でも遂に、音源のダウンロード市場を遂にストリーミング市場が抜いたという記事を見ました。
アップルが2003年にiTunesを開始させCD市場やレコード会社を衰退させた後、2008年にSpotifyがストリーミングを開始して、ダウンロード市場も2019年追い抜いたことになる。
Spotifyがストリーミングで成功させ、後追いでアマゾンやアップル等がストリーミング市場に、参入したという流れである。
ただ、日本においてはいまだ、レコード会社が強い力を持っているかつ、音楽業界のレコード会社の人たちが、CDを売ることで恩恵を受ける方が多いので、レコード会社頼りの部分もあり、まだ日本人はストリーミング市場に移行できていません。
あと、日本で楽曲をヒットさせるには、テレビとのタイアップが必要不可欠と言われています。【星野源/恋】や【米津玄師/Lemon】近年爆発的に、ヒットしたJ-POPとも言えますが、これはテレビの力なくしてはここまでヒットはしなかったと思います。
日本とドイツは良く比較され、似ている部分があります。ただ世界の中で、日本はCDは売れている方なんです。興味のある方は過去に書いた関連する記事を貼っておきますので読んでみて下さい。
・近年のアーティストのマネタイズ手法
①中間業者を排除
今後のシナリオというか、既に始まってる流れなのですが、Spotifyはインディーズアーティストとの直接契約もスタートしており、今後はアーティストやクリエイターが、レコード会社に所属せず、中間業者を無くしてお金を稼ぐことができるようになるだろうと思います。
アーティストもレコード会社やレーベルに所属し、CDをその会社からリリースし、売り上げの一部を貰うという方法から、アーティスト個人が作品を直接SpotifyやApple Musicなどのプラットフォームに載せることができて、聞かれた回数に応じて直接支払われるという仕組みに本当に近い未来、主流になると思います。
②音源を無料で配信し、広告料を稼ぐ
近年、Sound CloudやYoutubeに自身の楽曲をアップロードして、スターまで駆け上がるアーティストも非常に多いです。SNSで目立つために、目にタトゥーを入れて白目を無くしたり(実際はカラコンでしたが)、髪の毛を虹色に染めるラッパーも居て、まずは注目されることに注力しています。
そして我々、リスナーがYoutubeで音楽を聞く際に入ってくる広告です。再生回数に応じてアーティストにGoogle(YoutubeはGoogleの所有です)から広告料が支払われます。
「音楽をタダで聞く代わりに、CMを見てよね」という仕組みですね。テレビと一緒で、バラエティやドラマをタダで見る代わりに、CMも見てよね。という仕組みです。
Googleは年間10兆円以上売り上げる企業です。我々、一般ユーザーはGoogleを無料で利用しておりますが、なぜここまで売り上げがあるのかというと、80%以上が広告料による収益です。
③直接課金できる仕組みができる!?
これはまだできていないマネタイズの手法なのですが、これがブロックチェーンの技術で完成されるかもしれません。どういうものかと言いますと、例えば楽曲を1曲購入したい場合に、iTunesから楽曲を200円で購入すると、アーティストに支払われる金額は118円程度。ストリーミング再生の場合は1回あたり1円程度です。
こういった多くの音楽配信サイトにアップするとなると、Tune Coreというところにと契約する必要があります。そしてアップするときの手数料がこの金額です。
【SINGLE 1年間:1410円、ALBUM 1年間:4,750円】
①に書いた中間業者が極力省けたとして、今までよりもアーティストに還元されるようになったとはいえ、このような流れで皆さん販売しています。
この仕組みがあったとしても、まだ私は健全では無いと考えています。
これをおそらくブロックチェーンの仕組みで、もっと健全な市場になりリスナーが支払った金額が、100%還元されるようになると考えています。
200円で楽曲を買ったら、200円がアーティストに入るというのが一番、健全で有るべき姿なのではないでしょうか。広告を我々が見て、Googleが資本主義で一人勝ちするわけでもなく、良い楽曲が生まれてAppleやAmazon,Spotifyが潤うというのはなにかおかしくないか?と思っていいます。
このブロックチェーンについては、この後詳しく書きます。
・ビットコインで価値が移動する
ビットコインという名前をきくだけで嫌悪感を感じるかたもいるかなと思います。大損している人もいるかと思いますので。ただそういう目線で見るだけでは、勿体無いポテンシャルを秘めてることも事実です。
儲かる儲からないとかの胡散臭い話しをするわけでは無くて、③に記載した全てが課金できる仕組みを作れるようにするものが、ブロックチェーンの仕組みであり、おそらく利用されるのはビットコインだろうと思っています。
そして楽曲などのデータの購入や、ストリーミング再生などの小額の決済に非常に適していると思っていて、音楽を再生するごとに0.000002btc自動的に直接リスナーとアーティストが課金される仕組み。作曲者や作詞者などに自動で分配される仕組みを想像してみてください。
なにか現実にあるもの、たとえば家電を購入するのに、ビットコインを使用するのではありません。そういうものはこれからも日本円で現金では無く、電子マネーで決済されるでしょう。
ただYoutubeの再生回数やLikeボタン、TwitterのRTやイイネの数、InstragramのLikeの数やフォロワーの数に喜びを感じている方がたくさん居ます。フォロワーを稼ぐために実際の飲食店でインスタ映えするパンケーキを買い経済活動を行う人たちもたくさん居ます。
写真家やアーティストは、実際の仕事などの宣伝のためやアーティストであれば自分の存在をアピールする場所としてSNSを利用しておりますが、このようなものではなく、小額のお金がインターネット(ブロックチェーンの仕組み)を利用し動き回る様になる。
DJであれば、Sound CloudやMixcloudでいろんな音源をアップして、再生回数が増えれば、喜んでいるはずです。これは、実際にお金には換算できませんが、何か”価値”を感じているはずです。
このようなものを評価経済と呼ばれています。ただ評価経済だけでなく、実際に経済活動としてその価値が目に見えるようになる。
このような我々が生み出している写真や楽曲、DJならその自身の制作したMIX CDのLikeやRTなど全てに、新しい価値が見出され、ビットコインなどのような仕組みで動く”お金”自動で高速で当たり前のように、やりとりされる世界になるのではないかと私は思っています。
・多国籍企業が独占する世界
上に書いたような世界にならない。別に今のままの仕組みで良くないか?と思われるような方もおられるかもしれません。逆に多国籍企業と呼ばれる、GoogleやApple、Amazonなどの企業が情報の全てを支配し、広告を見て、音楽をタダで視聴する。
全て住む場所や携帯などの通信インフラを無料で使う代わりに、すべてGoogle製品を利用する。などの企業によるベーシックインカムのようなサービスができるかも知れません。
Googleはその利用する方の、趣味や嗜好を広告掲載する企業に売り広告を打つことができれば今までどおり、資本主義の市場で勝つことができるでしょう。
実際にInstagramやGoogleのページを観てたら、何気なく入ってくる広告に驚くことがあると思います。自分が実際に気になってるものや、欲しいものが表示されることだと思います。
このような全て無料になる世界よりも、全てに価値があり、だれを仲介することなく自動で価値が交換できる世界のほうが健全で素晴らしいと感じているのでした。
・なぜこのようなことを思ったのか?
最近MIX CDを出しまして、自分が曲を集め、MIXしたものを販売したのですが、BASEというプラットフォームを利用し、そこで1000円のCDを送料無料で販売しました。
工場でCDを製造する料金、デザインなどの料金や送料無料で販売した際の送料など、実際に人間が物理的なことに対して、お金を払うことはなにも問題では無く、気持ちよくお金を支払えるんです。
ただ、BASEにてショップを作り掲載し売れた際の手数料や、皆さんが携帯と一緒に支払えるキャリア決済やコンビニ決済を選んだ際の手数料に関しては、どうも納得いかない。
みんなに1000円で売りたいのに、1300円払って、私に入ってくるのは800円程度っておかしくない?と思うわけです。お金と商品を交換したいだけなのに、商品を物理的に移動させることにお金を払うのは、ドライバーや郵便局員さんも居るわけで支払うことに納得できるのですが、どうも私のところにお金が届くまでにいろんなところにお金を取られるっておかしくない?と思うわけです。
ただ現状ではBASEやヤフオク、メルカリなどのプラットフォームがベストな取引方法だと思っています。BASE批判じゃないですよ。なにか売る人は、すぐにでも作ったほうが良いです。
そして私のCDも買ったほうが良いです。最後宣伝で締めくくります。
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